製品・サービスを通じた社会への貢献
- 取り組むべき課題
- 取り組み方針
- TOYO TIREのSDGs(2030年のあるべき姿)
- 目標
- 責任(2021年4月現在)
- 活動推進体制(2021年4月現在)
- 苦情処理システム(窓口)
- 活動を推進する主な資源(2020年)
- 2020年活動実績
取り組むべき課題
- 徹底した顧客志向にもとづく製品品質の確保(*)
- 気候変動への適応、緩和への取り組み(*)
- 技術系人材の育成(*)
*はマテリアリティを示す
TOYO TIREは、事業環境において、気候変動へ対応する製品・サービスへの需要増加や規制の強化、当社グループの製品・サービスの普及エリアのグローバル化、消費者の多様化などがさらに進むことを想定しています。そうした事業環境の変化に対応するため、次世代モビリティ社会に対応した製品・サービスの開発・提供、そのための技術開発・材料開発の強化、品質向上、顧客ニーズに対応し続ける人材の育成が重要と考えています。
関与が大きいステークホルダー
直接的:顧客(消費者)、お客さま(お取引先) 、従業員、研究機関
間接的:株主・投資家、債権者、地域社会、NGO、業界団体
取り組み方針
「高い品質と安全性を有し、社会に役立つ製品とサービスを提供」することをモノづくりの原則に掲げ、製品の安全に関する基本理念と行動基準を「TOYO TIREグループ製品安全に関するグローバル方針」に明示しています。研究開発面では環境への負荷を最小限にとどめる製品サービスの開発のほか、品質安全面ではISO9001およびIATF16949(旧ISO/TS16949)をベースとした品質マネジメントシステムを運用し、リスク対策を講じています。
TOYO TIREグループ製品安全に関するグロ-バル方針
1.基本理念
私たちは、サステナブル経営を推進する責任あるグローバル企業として、環境価値、経済価値、社会価値をさらに高めていくための企業活動を通じて、安全だけでなく、健康に害の無い、地球環境保護を第一とした持続可能な社会づくりに努力、貢献し続けます。
2.行動基準
- 当社グループは、人と地球のよりよい共生関係を創り出して持続的成長を目指す企業として、環境にやさしく安全で信頼される製品・サービスをお客さま、社会に提供します。
- 当社グループは、製品の安全を確保するために必要な社内外の法規・規格・基準・規定を遵守し、それらに適合することはもとより、製品のより高い安全性および環境負荷低減を目指します。
- 当社グループは、製品の企画、開発、設計の段階から生産、販売、使用、さらには使用後に至るまでの製品の安全と地球環境保護に配慮します。
- 当社グループは、製品の企画、開発、設計の段階から生産ロスの無いものづくりを目指します。
- 当社グループは、製品の企画、開発、設計の段階からリサイクルに配慮します。
- 当社グループは、製品の安全と環境保護について、従業員各層の教育・啓発を行い、製品の安全と地球環境保護意識の高揚を図ります。
- 当社グループは、お客さまに対して、製品の適正な使用法、誤使用の防止について、周知・啓発を図るとともに、お客さまのご意見・ご要望には真摯に耳を傾けて製品に反映させ、安全で健康に害の無い製品提供と地球環境保護推進の徹底を図ります。
品質マネジメントシステムの運用状況
- ■ ISO9001認証登録(2021年1月末時点)
製造拠点16事業所(TOYO TIRE株式会社3事業所*、関係会社13事業所)、販売拠点(関係会社)4事業所
*桑名工場はタイヤ製造工場、自動車部品工場のそれぞれ(2事業所)で独立して認証を取得しています。 - ■ IATF16949(旧ISO/TS16949)認証登録(2021年1月末時点)
製造拠点9事業所(TOYO TIRE株式会社2事業所、関係会社7事業所)
TOYO TIREのSDGs(2030年のあるべき姿)
- 技術の高機能化により、多様な人々の社会参加を可能にするモビリティの普及に貢献する。
- 製品・技術の高付加価値化を追求し続け、モビリティの進化に貢献する。
- 技術イノベーションにより、気候変動による影響が生じた社会への適応、あるいは影響の緩和を目指すモビリティ業界の取り組みに貢献する。
- 資源活用の最適化、および製品耐久性の向上により、地球上の持続可能な資源循環に貢献する。
- 製品使用時の安全啓発活動や整備技術の向上支援により、安心安全なモビリティ社会の実現に貢献する。
目標
品質向上目標として、材料購入時から、製品をお客さまへお届けするまでの物流を含めた製品企画段階、生産移行準備段階まで、各プロセスにおいて品質リスク分析(品質企画、品質設計)を実施し、研究開発プロジェクトへ分析結果を確実に反映します。
また、お客さまからのご意見をもとに、常に顧客満足度を意識して品質状況の把握に努めます。さらに、品質保証部門と製造・販売・技術部門等との協働により、さらなる高品質製品へ改善に努め、国内外のグループ会社間の人的交流を通じてさまざまな視点からの現状課題の改善を進めます。
製品・サービスを通じた環境・社会課題の解決目標として、全ての製品開発において環境性や安全性など機能性 の向上を図ります。そして、これらの技術革新を支える人材育成、人的交流(研究、技術)を推進します。
責任(2021年4月現在)
研究開発:技術統括部門管掌執行役員
生産技術:生産統括部門管掌執行役員
製品・サービスの提供:販売統括部門管掌執行役員
品質保証:品質環境安全統括部門管掌執行役員
活動推進体制(2021年4月現在)
研究開発
品質保証
TOYO TIREが所属する業界団体
苦情処理システム(窓口)
- ホットライン相談窓口(内部通報制度)…【対象】従業員、お取引先
- お客様相談室…【対象】顧客(消費者)、地域社会
- Webお問い合わせフォーム…【対象】顧客(消費者)、株主・投資家、NGO
上記を窓口とした対応のほか、製品・サービスに関しては当社技術サービス部および、当社グループの販売会社や販売代理店が相談や苦情の受け付けを行っています。
活動を推進する主な資源(2020年)
- 研究開発費:10,437百万円 ※うち基礎研究費は1,145百万円
- 研究開発時における環境保全に関する費用:315百万円
- 合理化、品質向上および生産設備増強に対する設備投資:26,967百万円
- 技術開発拠点:8拠点(日本、米国、マレーシア、ドイツ)
当社は現在セルビア共和国に新たなタイヤ工場を建設予定ですが、稼働に先駆け、2019年秋からドイツ国内に「欧州R&Dセンター」を開設しました。欧州における強固な技術基盤の構築、商品開発力の強化、及び次世代モビリティを見据えた対応技術の確立を目指します。
このほか、環境・社会課題の解決を目的として、多くの大学や研究機関と共同研究を行っています。