トップメッセージ

 当社は、TIRE(タイヤ)という言葉を社名に冠する企業グループであることに誇りを持ち、事業を通じてモビリティ社会を支え、豊かにしていきたいと考えています。

 今から15年ほど前、当社が当時、新しい発想で手掛けたタイヤ製造工法により、タフでありながら、アグレッシブなデザインも備えた大型のタイヤがアメリカで誕生しました。マーケットで潜在的なニーズを拾い上げ、形として実現したその大口径タイヤはアメリカ人のインサイトにミートし、クルマ好きの心に火を灯すことになりました。
 今や北米でトレンドの主流となった本格的な大型SUV車両に装着されるタイヤにおいて、“TOYO TIRES”“NITTO”はその代表的ブランドとして愛され、アメリカのクルマ文化の中で欠かせない存在となるに至っています。
 2005年の操業以来、これまで、アメリカ工場では5期にわたって間断なく拡張、生産能力の増強に取り組み、北米市場でのビジネスは、当社グループの収益の柱として成長してきました。

 当社グループは、規模において決して優位にある企業とは言えませんが、逆に、小回りの利いた機動力を持ち味として、「独自の強みを生かす」ことで事業を伸ばす経営を志向してきました。持てるリソースを大切にしながら、その最適活用を追求することで「成長スパイラル」をつくり、それを上昇させていきたいと考えています。
 当社の成長スパイラルの源泉は、差別化された得意分野をさらに強化することです。強みを有する事業計画へ適切に投資を続けると同時に、これまでの成果の刈り取りを進める一方、今まで十分手の回らなかった課題にも着手し、一つひとつを解決、克服していくことで、結果として、強みのさらなる強化につなげる。これらを方針として掲げ、新たな企業ステージへ上って行こうとしているところです。

 当社は、社会から必要とされる、独自の存在感ある企業グループをめざしています。マーケットの半歩先、一歩先を捉え、グローバルにタイムリーに魅力的な商品を提供することはもちろん、最新の技術を駆使することによって新しい未来のモビリティ社会の創造にも取り組み、自動車産業の振興や発展、豊かなクルマ文化の活性につなげていくほか、健全なバリューチェーンの確立にも配慮、寄与していくことで、環境や人権など数々の社会的課題の解決にも注力していきます。

 今後ともTOYO TIREグループにご期待とご厚誼を賜わりますようお願い申しあげます。

2021年1月