安全な職場づくり

安全な職場づくり

TOYO TIREは全事業所において、安全の取り組みを「ハード(設備)」「ソフト(人)」「管理の仕組みづくり」の観点で進めています。
ハード面においては、危険源のリスク評価を行い、設備の安全基準にもとづいた危険源の排除、囲い込みやインターロックなどの安全対策を推進しています。ソフト面ではハード対策後に残る「残留リスク」の可視化に努め、高残留リスクの表示や作業標準による管理、「止める・呼ぶ・待つ」活動、指差呼称活動や危険予知(KY)活動のほか、小集団活動(少人数グループによる自主的な改善活動)などを通じたリスク管理を徹底しています。さらに、各拠点では階層別安全教育体系に沿って教育訓練を実施しており、特に、KYトレーニングと体感教育を強化しています。そのための訓練場として、体感教育機を使って設備の危険性を体感することで、ルールに従って作業することの重要性を学ぶ「安全KY体感道場」の設置を進め、2020年末時点で7事業所に設置しています。多様な人材が就労する製造拠点においては、多言語による情報提供や、イラストや色警告を用いた指導を行っています。ヒューマンエラーによる災害の撲滅に向けて、引き続きリスク低減活動と人の行動を変えるための意識の高揚・維持活動に取り組んでいきます。
管理の仕組みづくりにおいては、労働安全衛生管理システム(OSHMS/GSC/OHSAS18001)の充実を図っています。労働関連で事故が発生した場合にも迅速かつ適切に対応することで、被害の拡大を防いで従業員の安全と会社の信用を守り、人的・物的損失を最小限に抑えることを目的として、労働災害対応マニュアルを策定しています。本マニュアルでは労働災害に対し、必要な危機管理体制・平時のなすべき事項、従業員の行動要領・有時になすべき事項を定め、労働災害発生時の対応の具体的な手順を明確にしています。
日本国内では、全拠点の安全防災担当者および環境衛生推進部による月次会議を実施しています(現在はオンライン会議)。月次会議の中で各拠点の防災・減災活動の情報共有を行うことで、各拠点への水平展開を図り、類似災害の防止への取り組みとしています。
こうした取り組みの成果として、2020年は日本国内においては全災害件数度数率を2019年比28%削減しました。
また、当社グループの従業員ではありませんが、日本国内の製造拠点において当社グループが管理する手段や方法で作業いただく方(以下、従業員以外の労働者)を対象に「入構安全教育テキスト」を配布するなど、従業員以外の労働者の安全衛生管理にも取り組んでいます。

2020年安全実績

  • 製造拠点従業員の休業度数率(100万延べ実労働時間あたりの休業災害件数)

日本:0.14(2019年0.00)
日本以外:1.69(2019年 1.82)
※ゴム製品製造業(日本):0.71

安全教育プログラムの充実

当社グループの製造拠点では「止める・呼ぶ・待つ」活動、指差呼称活動のほか、KY(危険予知)活動を実施しています。また、従業員一人ひとりが自ら取り組む安全活動として小集団活動を実施しています。
各拠点では階層別安全教育体系に沿って教育訓練を実施しており、特に、KYトレーニングと体感教育を強化しています。そのための訓練場として、体感教育機を使って設備の危険性を体感することで、ルールに従って作業することの重要性を学ぶ「安全KY体感道場」の設置を進めています。2020年時点で7事業所に設置しています。
また、拠点ごとに過去の災害情報データベースやヒヤリハット情報から災害の傾向を分析し、実効性の高い対策と教育を実施しているほか、災害発生リスクの高い異常処置作業認定者への教育も強化しています。そのほか当社設備企画設計部門、工場設備担当部門では、セーフティアセッサ教育と有資格者の養成を進めています。2020年末時点で制度有資格者は290名です。

  • 巻き込まれ事故を体感する設備
  • 指さし確認訓練機
安全危険予知体感道場(左:巻き込まれ事故を体感する設備、右:指さし確認訓練機)
  • セーフティアセッサ資格:国際安全規格に基づく機械安全の知識、能力を有することを第三者認証する資格制度。機械の安全性の妥当性確認に必要とされる知識・能力に加え、妥当性判断の総合力を有することが客観的に認証される。
セーフティベーシックアセッサ(SBA) 機械運用が安全にできる
セーフティサブアセッサ(SSA) 機械の安全性に関する基本的な知識・技能に基づき、リスクアセスメントを実施する力量を有する
セーフティアセッサ(SA) 機械の安全性に関する知識・技能に基づき、リスクアセスメントを実施し、安全方策の立案を行う力量を有する
セーフティシニアアセッサ(SEA) セーフティアセッサの持つ力量に加え、特定の安全技術分野に関する設計から検証までを行う力量を有する
セーフティリードアセッサ(SLA) セーフティアセッサの持つ力量に加え、関連する専門的な知識に基づき、第3者として機械の総合的な妥当性確認を行う力量を有する

(出典:日本認証株式会社)