緊急品質監査の実施

2015年11月9日公表分

緊急対策の「緊急品質監査」および「品質・コンプライアンス調査委員会の設置・調査」では、以下の主旨・目的に基づいて、監査および調査を進めました。

主旨・目的

①緊急品質監査

「市場に正規品が出荷されていること」を確認することを目的とし、製品の検査工程そのもの、および、検査の際に測定されるデータについて調査を実施しました。確認項目は以下のとおりです。

  • 公的規格や顧客要求を社内標準に正しく展開しているか
  • データ測定と合否判定が適正に実施されているか
  • 市場へ正規の製品が出荷されているか

②品質・コンプライアンス調査委員会

原料受入れから製品出荷まで、全工程の品質監査、業務監査、コンプライアンス調査を網羅的に実施

  • 実行部隊として、品質保証部・監査部に外部弁護士を含めた調査チームを編成
  • 社長を委員長とし、社外役員を含めた委員で構成(設置済)

進捗・実績

緊急対策の「緊急品質監査」では、「市場に正規品が出荷されていること」を確認することに焦点をあて、生産工程内における製品検査工程の監査を実施しました。
また、「品質・コンプライアンス調査委員会」では、製造拠点における、原料受け入れから製品出荷まで網羅的な監査を実施しました。

誠に遺憾ながら、(明石工場固有の工程である)ゴム材料の試験工程における、製品検査成績書への不実記載という不正を発見することはできなかったため、監査手法の検証を行なったうえで、あらためて再監査を行なう予定です。

再監査実施の考え方

  1. 新たな監査手法を確立
    外部専門機関の審査を取り入れ、品質監査手法を抜本的に再構築する。
  2. 外部専門機関による検証
    外部専門機関の指導を受け、品質保証体制を再構築する。
  3. 外部専門機関による監査の実施
    再構築された新たな監査手法の実施と検証を行なう。
  4. 品質保証体制の質的向上
    外部専門機関と協働することにより、社内の品質保証体制の質的向上を図る。

まずは、今回問題のあった明石工場より進め、その後、全拠点に展開してまいります。