プレスリリース
2011.07.05
中国での鉄道車輌用部品合弁会社設立について
東洋ゴム工業株式会社(社長:中倉健二、以下東洋ゴム)は、無錫市美峰橡胶制品制造有限公司(代表:曹新、以下美峰ゴム)との合弁による鉄道車輌用部品(空気ばね、防振ゴム)を製造、販売する新会社「無錫東洋美峰橡胶制品制造有限公司」(予定商号)を中国江蘇省無錫市に設立します。本日、両者にて合弁会社設立に関する基本契約を締結し、調印式を行ないましたのでお知らせいたします。
鉄道輸送はCO2排出が少なく、人の移動やモノの輸送効率が高いことから、環境への負荷の少ない移送・輸送手段として、積極活用されていく趨勢が世界的に高まっています。
特に中国においては、国内GDPが世界第二位に躍進するなど経済発展が著しく、これを支える交通インフラとして、鉄道路線の拡張、整備が急ピッチに行なわれています。都市交通である地下鉄は毎年20都市のペースで新路線が開通しているほか、主要都市間を結ぶ高速鉄道は本年6月に北京‐上海間が全面開通したほか、2020年までに総延長16,000kmの整備が予定されています。
また、中国政府は、中長期鉄道網計画として、2020年までに総計約5兆元(約65兆円)以上の投資を行なうことを発表しており、中国の近隣諸国との鉄道網による物流ネットワークも着々と計画されています。
東洋ゴムは、日本国内において、JRグループ各社の在来線はもとより、最新型の新幹線「N700系」に至るまで、求められる快適性、速さを実現する鉄道車輌用防振ゴム装置(空気ばね・防振ゴム)を開発、納入するなど、50年以上の実績と信頼を有しています。また、日本国内のみならず、欧州、北米、中国などグローバルに供給先を拡げています。
美峰ゴムは、鉄道車輌向けのブレーキ用圧力膜、シール材において高い技術力を有しており、中国の鉄道市場における販売ネットワークを構築しています。
鉄道事業市場が急速に拡大するなか、発展めざましい中国の鉄道市場への事業進出をめざしていた東洋ゴムと同市場における新事業への参入をめざしていた美峰ゴムの展望が一致し、このたびの合弁による鉄道車輌用部品の新会社設立に至りました。
両社の技術力、ブランド力、販売力の融合により構築する新たな事業モデルは、両社のさらなる発展と事業拡大に資するものであり、中国における鉄道事業のみならず、モーダルシフトへという世界的な社会変化の流れに貢献できるものと考えています。
1. 合弁会社の概要(予定)
商号 | 無錫東洋美峰橡胶制品制造有限公司(仮称) |
所在地 | 中華人民共和国江蘇省無錫市 |
資本金 | 500万USD |
出資比率 | 東洋ゴム51% 美峰ゴム49% |
役員構成 | 東洋ゴム3名 美峰ゴム2名 |
従業員数 | 50名 |
設立時期 | 2011年10月 |
生産時期 | 2012年6月 |
売上計画 | 1億人民元(約12億円) ※2015年3月期時点 |
2. 東洋ゴムについて
商号 | 東洋ゴム工業株式会社 |
所在地 | 大阪府大阪市西区江戸堀1-17-18 |
資本金 | 304億84百万円 |
代表者 | 中倉 健二(代表取締役社長) |
事業内容 | 自動車用タイヤ、自動車用部品、 工業用ゴム・プラスチック製品、 軟・硬質ウレタン製品、防水シート、シートクッション など |
設立 | 1945年 |
3. 美峰ゴムについて
商号 | 無錫市美峰橡胶制品制造有限公司 |
所在地 | 中華人民共和国江蘇省無錫市化機路1号 |
資本金 | 5百万人民元 |
代表者 | 曹 新 |
事業内容 | 鉄道用ゴム、自動車用ゴム、家電用ゴム製造・販売 |
設立 | 1957年 |
4. 設立会社の経営範囲について
鉄道車両用空気バネ、防振ゴムの製造・販売 |
(ご参考)
<調印式の模様>
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写真左:東洋ゴム取締役・市川貴史(ダイバーテック事業本部長) 写真右:美峰ゴム代表・曹 新氏 |
<展開製品>

【本件に関するお問合せ先】
TOYO TIRE株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272
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