プレスリリース
2011.04.01
(ご参考) 2011年度入社式社長訓示
東洋ゴム工業株式会社(社長:中倉健二)は、本日、2011年度入社式を執り行い、社長の中倉より下記のとおり、訓示を行ないましたのでご参考までお知らせいたします。
【社長訓示要約】
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。本日ここにフレッシュな皆さんをお迎えできたことを、会社を代表してお祝い申し上げます。
主力工場を宮城県に持つ東洋ゴムは大丈夫かと心配したことでしょう。「これから入社しようとするのにいきなり会社が危いのでは」と不安になったことと思います。しかし安心してください。まだまだこれくらいでは東洋ゴムはヘコタレません。当社は数々の困難を乗り越えてきました。この震災で多くの仲間が被災しましたが、悲しみと困難を乗り越え震災後2週間で工場再開にもっていきました。
生物は遺伝子を紡いでいくことでその存続を保っていますが、会社も同じです。皆さんは今日、東洋ゴム従業員として誕生し、成長し、やがては会社を背負っていただくことになります。人はわが子の誕生を無条件で喜び、我々もまた皆さんを喜びをもって迎えています。しかし、会社では人の子のように悠長に子育てはできません。生まれてすぐ走り出す野生の馬の如くでなければなりません。
今日から皆さんはプロになります。何かの行為をしてお金を払うのがアマチュアで、逆にお金を頂くのがプロです。これまで学費を払って大学で学んでいた皆さんはアマチュアで、これからは給料を貰うプロになります。プロはスポーツ同様、仕事の能力も責任も厳しく要求されます。
私はいつも新入社員の皆さんに3つのアドバイスを贈っています。
先ず「プロの社会で自分の価値は周りが評価する」ということです。仕事の成果はもちろん、ファッションや言動も周りが評価します。同質化する必要はありませんが、協調性は要求されます。異質なものを内部に持っていると、危機の時に死滅するリスクが高かったため、集団で生きる生き物は皆、生き残るためにそれらを排除しようとする働きが遺伝子に刷り込まれているのだと思います。
次は「自己研鑽を怠らない」ことです。練習しないトップアスリートはいないように、サラリーマンも練習、つまり学習が必要です。そのために我々には二つの道があります。他人から直接学ぶ道と文字から学ぶ道。他人から学ぶには、相手の心の扉を開いてもらわなければなりません。挨拶は心の扉を開くノックであり、快く響かなければ開くことはできません。また、人類が発展してきたのは遺伝子以外に文字という情報伝達手段を手に入れたからと言われています。他人、そして文字から学べば学ぶほど、その人の資産価値は高くなります。資産価値のある人を人材と呼びます。ぜひ次世代の東洋ゴムを担う良き人材に成長してくれることを望んでいます。
最後に「良いコミュニケーションをとる」ことです。皆さんはパソコン世代、ケータイ世代です。会社業務の多くもITに依存しています。しかし、IT化によって意思の疎通はどんどん悪くなってきているように感じます。思いや感情まで伝わってはじめて、意思の疎通ができます。「Face to Face」のコミュニケーションにまさるものはありません。表情、言葉の強弱、間合いなど重要な伝達情報が「Face to Face」のコミュニケーションの中にあるのです。先ず会って直接話しをする、それが無理であるなら電話をする。他人と向かい合える勇気を持たなければプロになれないのです。
皆さんは今日からプロです。素晴らしいプロサラリーマンをめざして頑張ってください。皆さんの飛躍を期待し、私の歓迎の言葉といたします。 (1,395文字)
【本件に関するお問合せ先】
TOYO TIRE株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272
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