プレスリリース
2010.11.24
「2009 Honorable Mention Award」を受賞
東洋ゴム工業株式会社(社長:中倉健二)は、2010年9月20日に行われたThe Tire Society (タイヤ ソサエティー)(本部:アメリカ合衆国オハイオ州アクロン)年次総会において、「2009 Honorable Mention Award」(2009年度 優秀賞)を受賞しましたのでお知らせします。
「2009 Superior Paper Award(最優秀賞)及びHonorable Mention Award」は、2009年9月15日〜16日に行なわれた「第28回タイヤ サイエンス アンド テクノロジー年次総会」で発表された論文の中から選考され、2010年の総会で表彰されたものです。
当社はこの第28回年次総会で“粗視化分子動力学法を用いた架橋ゴムの動的粘弾性解析”に関する論文を発表し、この度の受賞となりました。
今後、本研究により得られた技術や知見を、低燃費性と安全性(ウェット路面での制動性能)を高次元で両立させるための、ナノレベル,分子レベルからの材料設計に活用していきます。
なお当社の受賞は、1989年にSuperior Paper Award(最優秀賞)、Honorable Mention Award(優秀賞)を受賞したのに続き3回目となります。
【2009 Honorable Mention Award 受賞概要】
・論文テーマ | 「Investigation of the Microscopic Viscoelastic Property for Crosslinked Polymer Network by Molecular Dynamics Simulation」 (粗視化分子動力学法を用いた架橋ゴムの動的粘弾性解析) |
・受賞者 | 枡本 雄貴 (ますもと ゆうき)(東洋ゴム工業株式会社 タイヤ材料部) |
・論文の概要 | タイヤは、走行時や制動時に変形し、エネルギーロスを発生します。 本研究では、ゴム材料が変形によりエネルギーロスを発生するメカニズムを、分子レベルでのコンピュータシミュレーションを行い、変形によるゴム分子の運動とエネルギーロスとの関係を明らかにしました。 この検討では、分子の運動を効率良く解析する為に、粗視化分子動力学を活用し、”ビーズスプリングモデル”を使用しています。 |
(参考資料)The Tire Society (タイヤ ソサエティー)
世界各国のタイヤメーカーやタイヤ関連企業、大学などが参加・運営している非営利団体。
毎年9月にアメリカ合衆国オハイオ州アクロンにおいて、2日間にわたりタイヤに特化した学術研究会を開催している。来年9月の開催で30回目を迎えます。
2010年の第29回年次総会にはのべ約400名の研究者が参加した。毎年の学会では20〜30のタイヤ技術に関する論文が発表される。

(枡本 雄貴 当社タイヤ材料部 所属)
【本件に関するお問合せ先】
TOYO TIRE株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272
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