プレスリリース
2010.04.28
第60回自動車技術会賞「論文賞」を受賞
東洋ゴム工業株式会社(社長:中倉健二)は、社団法人自動車技術会から4月20日に発表された「第60回自動車技術会賞」において、「論文賞」を受賞しましたのでお知らせします。
「論文賞」は、過去3年間に自動車工学又は自動車技術の発展に寄与する論文を発表した個人会員および共著者に贈られる賞で、「第60回自動車技術会賞」においてタイヤメーカーで唯一の受賞となりました。当社は昨年度に株式会社本田技術研究所と共同で自動車技術会賞「技術開発賞」を受賞しており、2年連続での受賞となりました。
なお、授賞式は、5月20日13時よりパシフィコ横浜でおこなわれる予定です。
テーマ | 「μバリエーションとタイヤ特性の関係について」 |
受賞者 | 横井大亮(元 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ先行技術開発部) 河村和彦(TOYO TIRE EUROPE GmbH) |
受賞理由 | タイヤが発生する制動力は、タイヤの回転による外周面の速度と、車の走行に よる接触路面の進行速度とのズレにより生じることが知られており、そのズレの具合を表すスリップ率と制動力とが対応していると考えられている。しかし、その対応が取れなくなる「μバリエーション」と呼ばれる現象が、ABS(Anti-lock Braking System)では見られ、ブレーキ性能の向上を妨げる要因の一つとして、原因の解明が待たれていた。本論文は、この現象がタイヤの「前後の変形に対する力の発生の遅れ」と関係が深いことを先ず実験から明らかにしたうえ、理論的な面からシンプルなタイヤモデルでその妥当性を明らかにした基礎的かつ有用な研究である。 |
※「自動車技術会賞」
1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的として設けられ、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞、学術貢献賞、技術貢献賞の6賞から成る。論文賞は、自動車技術に関係ある優れた論文を発表した会員に贈られる賞。技術開発賞は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した会員に贈られる賞。
以上
【本件に関するお問合せ先】
TOYO TIRE株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272
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