印刷する

プレスリリース

2003.03.19

硬質ウレタンフォーム用新発泡剤を開発

東洋ゴム工業株式会社(社長:片岡善雄)とダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区、社長:北井啓之)は硬質ウレタンフォーム用次世代発泡剤HFC-245faの蒸気圧を下げるのに有効な新発泡剤の共同開発に成功しました。

硬質ウレタンフォーム用発泡剤HCFC-141bは、オゾン層破壊物質として国連環境計画(UNEP)で全廃のスケジュールが合意されており、日本では2003年末で全廃されます。 そのため安全性と高い断熱性能を確保できる必要不可欠な次世代発泡剤としてHFC-245faが有力視されています。 しかしHFC-245faは不燃性であるものの沸点が低いため、硬質ウレタン原液自体の蒸気圧が高くなる欠点があり、特に温度管理が難しい現場発泡分野においては大きな問題となります。 そこで両社はこれらの問題を解決できる硬質ウレタンフォーム用のHFC-245fa混合発泡剤の開発を行ってきました。

同混合発泡剤を使用した硬質ウレタン原液の特徴は、実作業に問題のない蒸気圧レベルで、その原液及び発泡剤は非危険物となることです。 また、従来の発泡機が使用可能で、成型性及びフォーム性能・品質はHCFC-141b発泡体と同等となります。

現在、東洋ゴム工業とダイキン工業は同混合発泡剤を使用した硬質ウレタンフォーム用途において、共同出願による特許を申請中です。

東洋ゴム工業ではフロン対策に向けて、硬質ウレタンを構成する原材料の全てに対してHFC発泡剤に適した材料への転換を進めていますが、今後、同混合発泡剤を使用したフロン対策原液を顧客に展開すると同時に、競合する同業他社フォーマーへも同混合発泡剤の使用を許諾する予定で、ウレタン業界のリーディング・カンパニーとして率先してフロン対策に取り組んでまいります。


以上

 

 

【本件に関するお問合せ先】
TOYO TIRE株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272

プレスリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。
ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。