再発防止策(緊急対策の概要)

2015年6月23日公表

直ちに行なうべき緊急対策として、緊急品質監査の実施と品質・コンプライアンス調査委員会の設置・調査を行ないます。

緊急品質監査の実施

全事業の製品における品質監査の緊急点検では、工場の検査工程を中心に、以下3つを厳しく点検します。

  • 公的規格、顧客要求が社内標準に正しく展開されているか。
  • 実作業に立ち会い、手順どおりに実施しているか。
  • 測定データおよびその合否判定が適正に実施されているか。

監査チームの充実

2007年断熱パネル問題時の緊急監査に不備があった反省に立ち、今回の緊急監査にあたっては品質保証部門の外部資格保有者、豊富な外部監査経験保有者で監査チームの編成を充実させます。

外部資格・・・①VDA(ドイツ自動車工業会)認定監査員 ②ISO9001監査員補
外部監査経験・・・①TS/ISO認定監査 ②顧客監査の経験者

今回緊急監査の対応状況

  • 各生産拠点の実検査・試験作業に立会い、データの妥当性を確認します。
  • 国内全製品について、瑕疵は見つかっておらず、現時点において、市場へ正規品が出荷されていると判断しています。
  • 引続き品質管理を徹底的に見直し、品質・コンプライアンス調査委員会による原材料受入れから出荷までの全工程の監査を実施、徹底的に改善します。

本緊急監査は、7月中旬までに完了する見込みです。

品質・コンプライアンス調査委員会の設置・調査

社長を委員長とし、取締役(社外取締役を含む)、コンプライアンス統括部門の長、および品質保証部門の長を委員とする「品質・コンプライアンス調査委員会」を設置します。
同委員会の下には、外部弁護士、品質保証部員、および監査部員をメンバーとする「調査チーム」を編成し、従前の社内調査とは異なる次元の厳密な監査体制を整えて実施するものとします。
同調査は、当社の全ての子会社、および事業部門を対象とし、「品質監査」、「技術部門監査」、「業務監査」の 3 種類の監査を実施します。

監査チームの充実

【委員】
社長/取締役(含社外)/コンプライアンス・リーガルセンター長/品質保証本部長

【調査チーム】
外部弁護士*/品質保証部員/監査部員
(*外部弁護士は、国内2名、北米監査として米国3名により構成)

実施内容・方法の充実

  • 品質監査
    品質管理の適正性の確認をVDA方式ベースにて監査、改善します。
  • 技術部門監査
    開発過程の適正性を確認するために、デザインレビューの規定・実施状況を中心に監査、改善します。
  • 業務監査
    業務処理の適切性を確認するために、全社員に書面調査を行い、その上で監査部が、被調査部門を選定、実査します。