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- 挑戦のその先 米州事業推進部
2007年 入社
米州事業推進部文系学部卒
米州事業推進部文系学部卒
入社して配属されたのは、海外営業部の北米担当チーム。その後チームは北米での事業拡大にともなって「北米事業推進部」と名を改め、2018年2月には中南米チームと統合した「米州事業推進部」がスタートしましたが、私自身は10年余りのキャリアを通じて、一貫してアメリカとその周辺国のビジネスに関わり続けています。2011年には、米国にある販売子会社(TTC)に出向。
ロサンゼルスにあるTTCのオフィスで、駐在員を務めたこともあります。大学を卒業する時、さまざまな就職の選択肢がある中でTOYO TIREを選んだのは、「日本のモノづくりを支えるメーカーで、海外で働くチャンスがある会社」という条件にぴったりだったから。それから10年余り、今は海外とも日常的にやり取りがあります。学生時代に思い描いた通りのキャリアを歩むことができて、自分の選択が正しかったことをあらためて実感しています。

TOYO TIREは、北米地域ではアメリカ、カナダ、メキシコなどに販売子会社を置き、現地の代理店を通じて市場に製品を供給しています。その販売子会社と日本国内の開発部門、さらには国内外にある工場の三者をつなぐ“橋渡し役”を務めるのが、私のいる米州事業推進部。販売子会社と連携して現地のマーケット事情に適した販売戦略を立て、市場のニーズにあった売れる新商品を企画し、工場と生産調整を行ないながらモノづくりをコーディネート。さらには販売子会社のもとへ製品を送り届けるまでをコントロールするなど、幅広い業務を行なっています。今や収益の柱である北米事業を統括するとともに、将来の成長が期待される中南米地域も幅広く担当する米州事業推進部。
TOYO TIREの将来にとっても大きな役割を担う部署です。ただ2018年2月にスタートしたばかりで、組織づくりはこれから。米国駐在で得た知識や経験を生かし、事業拡大につながる新たな仕掛けや戦略づくりに挑戦していきたいと思っています。
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2011年8月に渡米し、2017年3月に帰国するまでの5年半は、私にとって「挑戦」そのものでした。海外で働きたい意志は学生時代からあったものの、長期間外国に駐在するのはもちろん初めて。英語についても、それなりに自信はありながらも、仕事でどこまで通用するのか、見当もつかなかったからです。実際、総勢80名を数えるTTCのスタッフは、駐在員を含む数名の日本人を除いて全員米国人。会話の9割は英語で、最初の頃は満足にコミュニケーションもできず悪戦苦闘する毎日でした。仕事は、シーズンごとのマーケティング戦略の立案やオーダーの管理、日本の本社との調整などがメイン。デスクワークが基本ですが、市場調査のために販売店を訪ねてヒアリングしたり、新商品の企画にも関わります。私が携わったのは、オールウェザータイヤ「CELSIUS」の開発。雪が余り降らない地域をターゲットに、夏でも冬でも、年間通じて使えるタイヤをつくれば面白いのではないかという発想で開発がスタートし、需要があるのかどうか、どのサイズのタイヤなら売れるかなどを調べるために対象地域を実際に訪ねたこともありました。
アメリカの市場と直接向き合うのは、もちろんこれが初めての経験。「CELSIUS」は、その後正式に商品化され、微力ながらもその開発の一翼を担うことができたのは、大きな自信にもつながっています。
アメリカで過ごした経験は、私に多くのものを与えてくれました。特に印象に残っているのは、人との出会いです。私が赴任したTTCは、海外では最大の販売拠点。職場には多くの優秀な先輩がいて、その方たちから時には直接手ほどきを受け、また時にはその背中を見て多くのことを学びました。「自分のことばかり考えていては、誰も動いてくれない。相手の身になって考えること」――。ある先輩からいわれたひと言は、今でも仕事をする上で守るべき大切な行動規範になっています。また私が赴任した頃のTTCは、リーマンショックの影響が尾を引き、売上げが伸び悩んでいた時期。職場にも、どこか重たい空気が流れていました。
でも2013年にリリースされた新商品が大ヒット。業績がV字回復し、職場には活気が戻り、スタッフの間にも一体感が醸成されていきました。そんな経験は、私にとっても初めて。成功体験を多くの先輩や米国人スタッフと共有できたことは、貴重な経験でした。現在は日本に戻り、米州の販売戦略を練る立場として「あの時の喜びや感動を、今度は日本のみんなと分かち合いたい」――。その思いが、今の私の頑張る原動力かもしれません。
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米国に駐在していた時に覚えたのは、仕事のスキルだけではありません。ゴルフも覚えました(笑)。いまでも会社の仲間や親しい友人から誘われるまま、たまにコースをラウンドして遊んでいます。それ以外は趣味らしい趣味もなく、休日は妻や3歳になる子どもと一緒に遊園地や公園に出かけたり、買い物をしたり、ほとんどの時間を家族と過ごしています。
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