• TOP >
  • メッセージ >
  • 社長メッセージ

MESSAGE|社長メッセージ。 一人ひとりのチャレンジが東洋ゴムの未来をつくる。 INTERVIEW|社長メッセージ 一人ひとりのチャレンジが東洋ゴムの未来をつくる。

いくつもの新たな取り組みに
チャレンジした1年 いくつもの新たな取り組みに
チャレンジした1年

2017年は、当社の将来に大きく関わる新たな取り組みを相次いで打ち出した1年でした。まず、1月、すべての仕事の起点となる新たな理念を制定し、また創業以来続いた「事業部制」の組織を経営基盤強化を図ることを目的に「機能別」に再編成しました。3月には2020年度を達成年度とする新たな「中期経営計画」を発表し、将来にわたって持続的な成長を遂げながら、お客様の期待を超える感動や驚きを生み出し続ける企業へ飛躍するための道筋を示しました。また5月には、世界にアクセスする上で最高の立地条件を備えた伊丹に本社を移転。さらに7月にはモビリティを中心とした事業をコア事業領域としていく方針を打ち出し、9月には米国とマレーシアのタイヤ工場に大規模な設備投資を行なって、生産能力を大幅に増強する計画も明らかにしました。こうした一連の取り組みが、クルマの電動化・自動運転化という大きなうねりの中で、市場環境が激変するであろう将来を見据えたものであることはいうまでもありません。当社は今、北米を中心にSUVやピックアップトラック用の大口径タイヤが好調を維持し、順調に業績を拡大しています。しかし自動車業界が100年に1度といわれる変革期にさしかかっている今、現状に甘んじることは後退を意味します。この先にどんな状況が待っているのかを予測し、必要な手だてを常に講じていかなければなりません。2017年より矢継ぎ早に打ち出している施策はまさに5年後、10年後の未来を見据えたものであり、規模の拡大ではなく、特定領域において強みを発揮し、世界で異彩を放つ存在感のある企業をめざして、東洋ゴムは従来のやり方や考え方を捨て、新たな試みに果敢にチャレンジをはじめました。

▲ページTOPへ

新たな挑戦の担い手は、「一芸」に秀でた人材 新たな挑戦の担い手は、「一芸」に秀でた人材

未来にむけて新たな挑戦をはじめた東洋ゴム。これから当社に入社される方は、その挑戦を第一線で支える重要な役割を担うだけに、失敗を恐れず、周囲と気持ちをひとつにしながら果敢にゴールをめざすチャレンジスピリットを共有したいと思っています。日本ではこれまで、幅広い分野でオールマイティな知識を持つ人材が評価され、多くの企業から求められてきました。しかし事業のグローバル化が加速し、様々な国や地域の多様なニーズに応えなければならないこれからの東洋ゴムに必要なのは、「全科目で高得点をとる人」ではありません。世界各地のお客様の声に耳を傾け、その声をカタチにした製品を生み出し、市場へ素早く供給するためには、「特定領域で非凡な才能を持つ人材」、いわば「一芸」に秀でた人材。それこそが、これからの東洋ゴムに求められる人材です。誰にでも、人とは異なる個性や才能があります。私は「優れた人材」の基準を勉強の成績やテストの点数で線引きするのではなく、それぞれの人が持つ個性や才能に目を向け、さらにのばす人材育成を推し進めることによって企業としての底力を培い、世界という舞台でライバルたちとの競争を勝ち抜いていきたいと考えています。

▲ページTOPへ

すべての人に、成長のための機会が与えられる会社 すべての人に、成長のための機会が与えられる会社

東洋ゴムは、多様な人材に多くのチャンスを提供する会社です。私自身、33年のキャリアを通じて会社から様々なチャンスを与えられ、それを成長のジャンプボードにすることができました。最初のチャンスは、財務部に配属されて2年目。米国企業との合弁会社に財務担当として出向した中で、決算の申告から資金繰りまで、財務に関する幅広い専門知識を学びました。また32歳の時には、ドイツの現地法人に赴任。財務責任者という重責を任され、経営の一翼を担いました。さらに2007年からは5年間、アメリカに駐在。現地法人のトップとして北米統括会社の立ち上げと関連会社7社の連結決算を陣頭指揮しました。今振り返ると、そのひとつひとつの経験が私にとってチャレンジでした。もちろん困難な状況に何度も遭遇しましたが、それを苦と感じたことなどありませんでした。職業人として最も大事なことは、経験を積み重ねることです。私は、東洋ゴムがそのための貴重な機会を提供してくれたことに今でも感謝しているし、会社経営という重い責任を託された今、「今度は自分が将来を担う若い人材にチャンスを提供して成長を後押ししなければならない」と、若い人材に早い時期から責任ある仕事を任せるように努めています。

▲ページTOPへ

困難や危機を、チャンスに変えていくために 困難や危機を、チャンスに変えていくために

2015年、東洋ゴムは、度重なる不祥事を起こしました。私たち全社員が一丸となって事後対策と再発防止に全力を傾けて失われた信頼の回復に努めています。この出来事を通じて私は、企業が困難に直面した時、それを乗り越えていくために従業員一人ひとりの力のベクトルがひとつに結束できることを知りました。東洋ゴムの未来も、同じです。掲げるビジョンを実現できるかどうかにかかっていると思うのです。すべての従業員が個人の力をどれだけ結集できるかにかかっていると思うのです。

一人の例外もなく、すべての従業員が緊張感を共有し、困難な課題に立ち向かう気概を持って仕事に取り組む、ひとつの課題を解決できれば、さらにまた次の課題にチャレンジする——。そうした個々の挑戦がいくつも集まってはじめて、持続的な成長を手に入れることができるに違いありません。困難や危機をチャンスに変えていく。それは一人ひとりの思いと行動。私はその先頭に立ち、立ち止まることなく次々と新たな試みにチャレンジし、これから入社するみなさんも含めてすべての従業員が数年後に「東洋ゴムの一員でよかった」と、心から思えるような会社にしていきたい。そのために、チャレンジする気持ちを失わないみなさんに大きな期待を寄せています。

▲ページTOPへ