宮城県仙台市 茶豆生産者
酒井啓好さん
約400種類もあるとされる枝豆。その中で、さやの部分の他、中の薄皮も茶色いことでその名がついた「茶豆」は、枝豆の中でもその甘みや旨み、風味の豊かさで人気がある品種です。私たち農事組合法人「せんだいあらはま」では、約200aの敷地でこの茶豆を栽培しています。実は、枝豆は鮮度が落ちやすい野菜。
通常、収穫から実際にお客様に食べていただくまでに2日ほどかかるんですが、茶豆は収穫した翌日には甘みや旨みが半減してしまうんです。そこで、早朝に収穫したものを低温管理し、「今朝採り枝豆」と称して、独自の配送経路でその日のうちに仙台市内の飲食店に出荷する「仙台枝豆プロジェクト」という活動を通して、美味しい茶豆を美味しいまま食べていただくという活動をしています。
茶豆はデリケートな品種なので、栽培する環境には気を使います。例えば、覆土を極力薄くして発芽率を高めたり、湿害を防ぐため水はけをよくする整備を行なったり、また、実入りに影響するので、肥料の量やタイミングにも細心の注意が必要なんです。
今、若手の社員も入ってきて、指導や育成にも力を入れています。地元のためにも、力を合わせてしっかりと地域の農業基盤を築いていきたいと思っています。
TOYO TIRE株式会社
成型課 成型材料係
八島寛之
タイヤの骨格となるプライコードをカレンダー工程から受け取り、適切なサイズに切断・ジョイントし、次の工程に渡す。これが我々成型課成型材料係の仕事です。
大切なことは「看板」と呼ばれるスペック表に沿った正確な設定をすること。
「看板」にはタイヤごとに必要となる部材の名前や貼り付け位置が書かれていて、それに従いセットして裁断機でカットしていきます。「看板」に書かれた規格を見誤ったりすると、そのままずれが生じ品質を損なうことにもなりかねません。例えば、貼り付け位置が1㎜ずれるだけでも品質に影響しますので、細心の注意が必要なんです。
ですから、「どのようにすれば、不良の発生を防げるか?」と、具体的な作業の問題点をみんなで話し合って、毎日のように「作業手順書」を見直し、改訂し、次の日の朝礼でチームで共有することを徹底しています。
手作業の割合が多い工程ですので、担当者の技術を高めることが必須。そのための教育の場を設けたりもしています。技術力の向上はもちろんですが、私たちの仕事はお客様の安心と安全を担っているんだという想いもチーム全体に徹底して浸透させること。それが私の重要な役目だと思っています。班員の管理・教育を担当する立場として、日々の教育が品質につながるという信念を胸に指導を行なっています。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。