宮城県本吉郡南三陸町 みやぎサーモン生産者
佐藤正浩さん
300~500m級の山々に囲まれ、豊富な栄養素が豊かに湾に注ぎ込むここ南三陸町は、養殖にはとても適した場所なんです。銀ざけ養殖発祥の地でもあり、現在では「国産銀ざけと言えば宮城産養殖銀ざけ」と言われるほどの人気とシェアを誇っています。
その中でも “新鮮で、刺身で食べられるサケ”にこだわり、高品質・高鮮度を追求して開発したのが『みやぎサーモン』。魚粉や大豆、ミネラル類を含む飼料を与えるなど、餌にこだわっているのはもちろんですが、品質という意味ではなんといっても、鮮度保持技術を確立したことが大きいですね。水揚げしたばかりの銀ざけに”活け締め”や”神経締め”という技術を施すことで、鮮度と旨味を閉じ込め、『活き』のいい状態を長く保つことができるようになりました。
みやぎサーモンは身にツヤとハリがあり、口の中でとろけるような食感と甘さが自慢です。クセがなく、どんな食材や調理法にも応用できるので、料亭やレストランにも評判がいいんですよ。
平成29年には『みやぎサーモン』が、地理的表示(GI)保護制度に登録され、みんなで勉強会などを重ねながら地域が一丸となってそのブランド価値を守っていこうとしています。これからも、もっと技術を高めて、ブランドにふさわしい商品を届けていきたいと思っています。
TOYO TIRE株式会社 加硫課 加硫第三係
荒 克巳
ベルト・トレッド・ビードなどの各パーツを組み上げたタイヤの元となる生タイヤをモールド(金型)に入れ、熱と圧力をかけて最終的なタイヤの形状にしていくのが私の所属する加硫課です。加硫することでゴムに弾力性と耐久性が生まれ、同時にドライビングを左右するトレッドパターンも刻まれます。加硫後のタイヤをモールドから取り出す時には、タイヤができあがったという喜びを実感します。
品質のばらつきがタイヤの快適性にも影響を与えるので、万一にも不具合がないよう、加硫する温度・圧力・時間などの設定を緻密に数値化してチーム内で共有することで、均一性と高い品質を維持しています。
私自身は入社後16年間加硫課に在籍していたのですが、その後7年間技術課で勉強させてもらいました。今考えると、技術的な知識を得ることができ、また外から加硫工程を見直すことができたという意味でもとても有意義な7年間だったと思っています。
現在、私の所属する第三係には50名のメンバーがいます。いままで試行錯誤しながら培ってきた知識と経験で、これからもチーム全体をしっかりまとめていきたいと思っています。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。