宮城県角田市 野田鴨生産者
佐藤善貴さん
鴨の生産を始めたのは今から40年ほど前。最初は東京の卸業者さんとだけ取引をしていましたが、近隣の飲食店さんからも「使ってみたい」と引き合いがあり、4年ほど前から地名を取って「野田鴨」としてブランド化し、販売を始めています。
12棟ある飼育舎ではヒナも合わせて1万羽を飼育。毎日約200羽を出荷しています。そのためには計画的に飼育を進めないといけませんし、生き物相手ですので、常に目をかけ、手をかけて管理する必要があります。
例えば、ヒナのうちは寒さにも敏感なので、専用のヒーターを設置して、暖がとれるように。また、鴨が暮らす飼育舎をできるだけ清潔に保つために、近隣の農家から分けていただいたもみ殻を毎日敷くなど、できるだけ鴨にストレスを与えない飼育環境づくりを心がけています。飼料にもこだわっていて、独自に酵母菌や乳酸菌などで発酵させた飼料を与えています。このことで鴨肉の味はガラッと変わりましたね。鴨はにおいが強くて、固いという先入観がありますが、うちの鴨を食べていただければ、クセがなく、柔らかい、本当の鴨の味を分かってもらえると思います。「どうやったらこの肉質に仕上がるんですか?」とよく聞かれますが、手をかけた分だけ、品質は高くなっていくという実感がありますね。
TOYO TIRE株式会社 保全課 第三設備グループ
橋本正博
私たち保全課には、大きく分けて2つの業務の柱があります。ひとつは、工場内の設備全般においてトラブルや不具合があった時に、迅速に修理・改善対応をすること。そしてもうひとつは、そもそもトラブル自体が発生しないようする、つまりトラブルを未然に防ぐために、計画的に検査をするということです。
私が担当している加硫工程では、成型されたタイヤの原型「生タイヤ」を加硫機に入れ完成品へと仕上げていくのですが、「生タイヤ」を搬入するローダーの精度が直接、製品の品質に関わってきます。このローダーの動きの精度を確認するために、ダイヤルゲージなどを使い、正確性をしっかりと検査します。万一不具合があれば、調整や、場合によっては部品を交換するなどの対応をしています。
仙台工場には多くの加硫機がありますが、生産に影響がでないように年間計画を立て、それに従って順に検査・メンテナンスを行なっています。自分たちがメンテナンスすることによって、現場から「いい品質のものができている」と言われると、やはりやりがいを感じますね。保全課は直接タイヤを作っているわけではありませんが、違う形でTOYO TIRESの「ものづくり」に関わっているという自負はあります。「品質を守るための品質」をこれからも高めていきたいですね。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。