宮城県女川町 ホヤ生産者
阿部克夫さん
豊富なプランクトンと塩分の強い環境で育った女川町のホヤは、どこに出しても誇れる深い味わい。東日本大震災で養殖棚が流され、一時は危機的な状況に陥りました。でも、どうしてもこの味を失うわけにはいかない。皆で力を合わせ、人工採苗による生産再開へ一歩を踏み出しました。
作業の大半は、海の上。揺れる船上での作業には危険がつきものです。
若い人たちは頑張るあまり、ついつい無理をしてしまうこともありますが、そんなときは事故が起こらないよう厳しく注意をします。「安全に作業できてこそ、品質の高いホヤが生まれることを知ってもらいたい」と 一人前の後継者を育てる想いで指導にも力を入れています。
今、若い人たちの中には町外に働きに出ている人もいます。女川に帰ってきた時に漁業で生活できるように、我々の時代にしっかりとした生産環境と販路を作りあげて、ホヤづくりの伝統を守っていきたいですね。
TOYO TIRE株式会社 総務部
環境安全課 高橋正樹
安全・品質・生産性が当社のものづくりの三本柱。
どれか一本でも欠けてしまうと、いいタイヤはつくれません。
誰もが毎日安全に作業ができる生産環境を整備すること、これが環境安全課のミッションです。
安全講習では現場の危険を実際に疑似体験できるシミュレーターを使い、工場内パトロールは精錬工程から物流にいたるまでくまなく行ないます。また、一般職・管理職関係なく全従業員を対象に、指さし確認や声がけの重要性を伝え、作業ルール・規律を守っているかを厳しく指導し、工場全体で安全への意識を高めてもらっています。
若い人からはうるさいオヤジだなと思われているかもしれませんが、自分が嫌われ者になることも必要かなと思っています。
安全を通じて品質に貢献すること、これは我々にしかできないことですから。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。