宮城県黒川郡大和町 曲がりネギ生産者
堀籠昭次さん
見た目は大きく曲がった形のネギだが、味はうまい。ネギは、水はけの悪い土地ではまっすぐ立てて栽培することができません。先人たちが知恵と工夫から生みだしてくれたのが、この「曲がりネギ」です。ある程度まで育てたネギを一本一本掘り起こし、傾斜をつけた土の上に寝かせるように、また一本一本植えなおし、土で覆います。すると、ネギは太陽に向かって起き上がり、大きく曲がった形になる。他のネギとは違うひと手間で、ネギが肉厚に育ってくれるのです。二倍の手間がかかり、効率性とは無縁の農法ですが、これも宮城の伝統。「うまい」と言ってもらえる嬉しさには変えられません。これからも、手間を大切にする気持ちを次世代へつなげていきたいですね。
TOYO TIRE株式会社
製造部 加硫課 渡邊陽介
さまざまな部材を組み合わせて輪っかの形にしたものを「生タイヤ」と呼んでいます。これを圧力釜のような金型に入れて熱と圧力を加えると、化学反応を起こして弾力性や耐久性のあるゴムに生まれ変わります。金型にはタイヤのパターンが刻まれているので熱でゴムには溝が刻まれ、「タイヤ」が完成します。金型へ「生タイヤ」を入れ、完成した「タイヤ」を取り出す。熱気の中で汗だくになって重量のある一本一本を出し入れする作業はかなりの力仕事。でも、それはすべて「いいタイヤ」を作るため。この工場ではどんなに難しいことでも仲間とともに乗り越えます。みんな、お客さまに喜んでもらいたい、その気持ちに後押ししてもらっているんだと思っています。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。