宮城県名取市 セリ生産者
大友知義さん
いいセリを育てるのは、何といっても水。名取市は質のいい地下水が豊富に湧き出るので、セリの栽培に向いているんです。ただし、収穫までは一切気を抜けません。虫や病気、暑さで枯れてしまったり、鳥に食べられてしまったり。水の管理を徹底し、防鳥ネットを張るなど、1年中手をかけなければいけません。収穫シーズンは、夏の終わりから4月末くらい。真冬でも冷たい水を満たしたセリ田に腰までつかって、すべて手作業で行います。セリは寒さが厳しいほどうまくなる野菜。ストレスを感じると甘みが増すんですよ。つらい真冬の作業を後押しするのは、宮城の食文化を支えている誇りかもしれませんね。
TOYO TIRE株式会社
製造部 成型課 加藤弘史
私は小さい頃からものづくりが大好きで、タイヤづくりは天職だと思っています。タイヤは、単純にゴムを型に流し込めばいいというものではありません。いくつものパーツを組み合わせて初めて、「タイヤ」になります。機械でつくっていますが、最後には人の技術で差がつく世界です。よく言っているのは「ゴムと友達になれ」ということ。ゴムは気温によって微妙にやわらかさが変わる。たとえば部材を貼り合わせる作業でも、ゴムと対話して、その日の状態を見極めながら調整を変えるんです。それが、品質につながる。我々のタイヤには、ものづくりのプロ達の誇りと心が息づいていると思います。
ここ宮城から、世界に驚きと感動を届けたい。一本のタイヤに、技術と情熱のすべてを込めて。日々、新たな挑戦を続ける仙台工場の様子をご覧ください。