東北地方の知的障がい者の方々にサッカーを楽しんでもらい、レベルアップする機会をつくろうと毎年開催されている「バリアフリーサッカーベガルタカップ」。9回目となる今大会から、ベガルタ仙台のCSRスポンサーであるTOYO TIRESが初めて協賛いたしました。今年からフットサル形式に改められ、レベルや障がいの程度に合わせた4つのリーグとなり、それぞれのリーグで熱戦がくり広げられました。
バリアフリーサッカーは知的障がい者の方々によるサッカーで、日本の競技人口は約5,000人。国際大会は45分ハーフで通常のサッカーと同じルールですが、本大会は競技志向の人も気軽に楽しみたい人も参加できるよう、前回まで8人制のミニサッカー大会でした。今大会からは5人制のフットサルに変更。さらに参加しやすい形になりました。前回大会優勝岩手FIDの監督で東北知的障がい者サッカー連盟理事長の阿部史憲さんは「5人で参加できるので、参加チームが増えました」と8チームから14チームに参加チームが増えたことを喜んでいました。
ハイレベルなオープンリーグ、将来のオープンリーグ入りを目指すミドルリーグ、まずは楽しみたい人中心のエンジョイリーグ、選手3名から参加できスタッフ混合でプレーできるユニファイドリーグ、とレベルや障がいの程度に応じた4つのリーグに分ける形式になったことことで、より多くの方々に楽しんでいただける大会となりました。
参加選手のお楽しみはオープンリーグ優勝副賞の「Jリーグ2018シーズンベガルタ仙台ホームゲーム招待権」。岩手FID監督の阿部さんが「前回優勝して今年ベガルタ仙台のホームゲームに招待してもらい選手はとても喜んでいたので、今年も優勝しようとバスの中で意気込んでいました」というAチームが意気込んでオープンリーグに参加。
結果オープンリーグ
結果ミドルリーグ
結果は2勝2分けで惜しくも2位。3勝1分けで優勝したSendai Forza F.C.Aがベガルタ仙台ホームゲーム招待権を獲得。「来年の招待権を取れず悔しがっていました」と語る阿部さんに対し、優勝したSendai ForzaF.C.監督の野口和人さんは「練習に励んだ選手とコーチのおかげ」とJリーグの試合を生で見られることを喜ぶ選手たちの頑張りを讃えました。また、ユニファイドリーグでは健常者スタッフの助けを得て元気に楽しむ知的障がい者の方も見られ、笑顔にあふれた大会となりました。